手話について


1.手話ってどんなことば?

手話は、ろう者集団の中で自然発生的に生まれた視覚的なことばです。
日本で使われている手話は、日本語や日本文化の影響を受けていますが、日本語とは異なり、独自の語彙や文法を持っています。また、手話は「手のことば」と思われがちですが、手以外の表情や身体の動きなどが大切な文法要素になっています。
日本で使われている手話は、ろう者同士のコミュニケーションで用いられている、独自の文法を持つ日本手話と呼ばれているものから、日本語の語順に合わせてその単語に手話単語をのせていく日本語に対応した手話もあります。

2.手話を学習するには?

手話の学習方法はいろいろがあります。本やDVDでの学習、テレビの手話番組での学習、通信教育などもありますが、手話を体系的に学ぶ場合は自治体が行っている手話講習会がいいでしょう。ただ、ことばの学習はコミュニケーションを通じて身につけるのが効果的と言われていますので、各地にある手話サークルに参加して、ろう者と交流しながら学習する方法がおすすめです。

3.手話サークルとは?

手話サークルは、手話を学んでいる、または学ぼうとしている聞こえる人たちがろう者と交流しながら手話を学び、また、ろう者が社会の中で生き生きと生活するのを応援している自主的な集団です。熊本市内に、いくつもの手話サークルがありますが、中でも「熊本わかぎ」は、熊本での草分け的な存在で50年以上の歴史を持った手話サークルです。